|
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
私が経営者のはしくれとして、時折考えることのひとつに、会社の目的とは何だろうか、ということがあります。最も簡潔な答として、会社の目的とは利益である、ということが言われますが、私は必ずしもそうは思っていません。目的は何か別のところにあって、利益は、その為の必要不可欠な手段ではないか、と考えています。
企業の目的を考えるにあたっては、仕事とは何か、人はなぜ働くのか、働いた結果として何を得るのか、といったことに思いをめぐらせる必要があります。勿論、生活の糧として、お金を得るために働くのですが、では、一生遊んで暮らせるだけの金がもしあったら、人は働かないのでしょうか。大好きな趣味に没頭して、一生を送るのでしょうか。
趣味から得られるものは、単に自己満足だけではないでしょうか。それに、仕事から手に入れることができるものより、範囲が狭いような気がします。私はテニスが大好きですが、テニスがどんなに上手になっても、賞金でも稼いでこない限り、私の妻でも喜んでくれませんし、誰の役にも立ちません。また、自分とウマの合う人
- つまり、接戦にはなるけれど、だいたいにおいて自分の方が勝てる人 - とばかり、つき合うことになりがちです。
仕事はそうではありません。仕事が成功すれば、会社や社員に利益があり、自分の会社だけでは、その仕事は永続しませんから、仕入先や販売先にも、株主や関係するすべての人々に恩恵が行き渡ります。これは自己満足ではありません。
また、どうも苦手だな、という人とも一緒にやらなければなりませんし、未経験の事態や、今の自分の能力では解決が難しい問題にも、逃げずに立ち向かってゆかなければなりません。それが面白いのです。その経験が自分の人間の幅を広げ、能力を高め、自信をつけさせてゆくのです。自分の仕事は、毎日決まりきったことの繰り返しだとマンネリを嘆いている人は、少し見る角度を変えたらいかがでしょうか。もっと早く片付けてしまうやり方はないか、やらなくてもよい事までやっていないか、周囲の人が困っている事や、負担になっている事があるが、自分だったらこうやってみたいと提案したり、助けてあげることもできるはずです。
現状に埋没せず、常に問題意識をもって、新しい目標、新しい課題へ挑戦すること、これが、自分を成長させる原動力であり、この、自らの成長と充実が、働くことの最大の報酬ではないか、企業は、自らの成長と充実を願い、努力する人たちの為に、その機会を提供するものなのではないでしょうか。 |
 |
|
 |
|